妖怪


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妖怪

近年、テレビドラマ等での漫画家水木しげる氏の人気が、現代の「妖怪」ブームを引き起こしました。

妖怪というイメージには、幽霊やお化けのような暗いイメージはなくて、もっと生活の身近なところ、家や物に憑く魂のようなイメージがあるのではないでしょうか。
怖いというよりは親しみやすく人間的でさえあるような。

一般には、日本で伝承される伝統的な民間信仰において、人間の理解を超える奇怪で異常な現象や、あるいはそれらを起こす不可思議な力を持つ非日常的な存在のことということになります。

妖(あやかし)または物の怪(もののけ)、魔物(まもの)という呼び方もあります。

日本の集落や家屋にみられる、自然との境界の曖昧さによる畏怖や、里山や鎮守の森のように自然と共にある生活が畏敬や感謝になって、人々の豊かな想像力の中で、妖怪は、これらの怖れや禍福をもたらす存在として具現化されたものではないでしょうか。

時にはユーモラスであったり、人間の妬み、恨みや悲しみを表現しているのかもしれません。そして日本の風土に根ざしているからこそ、イメージは具現化され定着されてきたに違いありません。

「神さび」と言う言葉があります。これはは、古びて神々しくまた荘厳で神秘的な振る舞いのことです。
日本には、古いものや老いたものは、それだけで神聖であり神々しいとされてきた価値観があります。
これは妖怪(九十九神)が古い物や長く生きた物の憑き物という解釈と重なります。

妖怪の存在の実証はされておらず、科学が未発達だった時代の呪術的思考の産物や迷信とされますが、日本人の心や思考のあり方を表す一つの事柄でもあります。

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