妖怪 古神道


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妖怪と日本の古神道

現在の神道の源流である古神道は、原始宗教とも呼ばれ、森羅万象に神や命や魂が宿るという自然崇拝・精霊崇拝(アニミズム)を内包しています。
現在の神社神道にもその名残は多くあり、古神道としての民間信仰と共に息づいています。

神道においての世界観は、現世(うつしよ)と常世(とこよ)からなります。
常世は神の国や神域ですが、常夜と常世という表記に別れ、それぞれ「2つの様相」を持ちます。常世は理想郷や天国とされ、富や知恵や不老長寿をもたらす夜のない世界であり、常夜は黄泉の国や地獄とされ、禍や厄災をもたらす夜だけの世界とされました。
このような世界観は近年まであり、逢魔時(おうまがとき)や丑三つ時(うしみつどき)には常夜との端境で「怪異のもの」に出合う時という意味も含まれていて、現実の日常にとけ込んでいたのです。

同じように神も「2つの様相」を持ち、荒ぶる神(あらぶるかみ)と和ぎる神(なぎるかみ)という禍福をそれぞれもたらす時があります。
荒御魂(あらみたま)と和御魂(にぎみたま)ともそれぞれ表現されます。
これら、常世から来た神や、荒ぶる神やその仮の姿や、またはその依り代が、いわゆる妖怪とも表現されていました。
その中で、神社神道の体系に組み込まれなかった各地に残る天狗神社・河童神社・白蛇神社や貧乏神・宝船(七福神)などは、古神道(日本の民間信仰)の神々が起源であるとも想像できます。
また、食べ物や道具に対する感謝から、鯨塚や道具塚・包丁塚や、無念をもって亡くなった者に対する慰霊として、蒙古塚や刀塚などがあり、それらも「そこに宿る魂が、荒ぶる神にならぬように」と塚を建立し祀っています・

これは、現在の神社神道とは切り離されたものであり、その根底にある行為や思いは妖怪に対するものとに通じています。

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