妖怪 現代


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妖怪と現代

近年から現在に至るまで、妖怪は様々なマスメディアで紹介されてきたため、老若男女が知るものとなってきています。
戦前の紙芝居や戦後の漫画産業の振興や、1970年前後まで続いた貸本屋、テレビ放送の普及などもその認知やある意味での親近感につながっています。
そして現在では、遠野物語にえがかれた岩手県の遠野や、水木しげるの出身地でもある鳥取県などに代表されるように、妖怪は観光資源としてや地域活性振興策にも役立てられていて、京都には町家を改装した妖怪堂という店があり、店主が京都の妖怪案内をするというようなものまであります。

このように様々な形で妖怪が伝承されてはいますが、昔ながらの年長者や年配者による口伝えが少なくなっています。
口碑伝承によるその地域ならではの事情や背景も伝わりにくいことや、九十九神に代表される古典的な妖怪は、自然が身近にあって始めて現実的なものとして捉えることのできるたぬき、きつね、いたちであったりします。
また郊外や地方のその地域おいて、地方の農家のような社会環境であっても、もう見ることのできないような、いわゆる古民具などに代表されるすずり、かま、つるべ、であったりします。
そのために、昭和一桁の世代でさえ疎開を経験していなければ、その妖怪のもととなる「物」が、「身近でない・良くわからない」こともあるでしょう。
古典落語と同じようにその言葉の意味や、言葉は解っていても現実的に形として想像できないといった、社会そのものが近代化してしまったことが、妖怪という日本の古典文化の継承に影を落としています。

また一方では、媒体で紹介される妖怪は民間伝承の古典的なものだけでなく、江戸時代にもあったように現代でも盛んに創作妖怪は作られ、学校の怪談や都市伝説などから、口裂け女、トイレの花子さんなど新たな妖怪が誕生しています。

1975年以降に生じた口裂け女のブームの頃から、これらの都市伝説上の妖怪がマスコミで「現代妖怪」という総称で表現されるようになりました。

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