1970年代には怪奇系児童書の一環として児童向けに、百科、図鑑、事典などの体裁をとって妖怪たちを紹介する書籍が多く刊行されました。
それら書籍中の妖怪には、古典の民間伝承、怪談、随筆などのものに混じり、古典上に存在しない創作物と思われる妖怪が多いことが現代の研究により指摘されています。
近年の妖怪の創作者としては佐藤有文らが知られ、妖怪漫画家として活躍する水木しげるの妖怪研究関連の著書の中にも創作妖怪があると指摘されている。
このように古典上の妖怪たちの中に現代の創作物を混ぜてしまうことは、伝承をないがしろにしているとして非難や中傷の槍玉に挙げられることもあります。
しかしながら、江戸時代にはすでに鳥山石燕らによる妖怪の創作が多く行なわれていたため、古典上の創作が許されて現代の創作が非難されることを理不尽とする意見もあります。
また、こうした書籍類でさまざまな妖怪を紹介することが、当時の年少の読者たちの情緒や想像性を育んだとする好意的な見方もあります。
近代の日本で、妖怪を学術的に大きく取り扱って、正しく捉えかえそうとしているのは柳田國男を始めとする民俗学です。
民間信仰に関する研究において、予兆、禁忌、ことわざ、民間療法などと並んで、妖怪は庶民一般の信仰事象を解明する一事象として捉えられてました。
自然現象に対する理屈付け、教育的機能など、自然に対する畏怖や敬意、価値観などを表現するものといわれます。
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